お話書いてます。
暫く書いてなかったから何となくぎこちなく(・ω・)
短編集のようなものをちょこちょこ書きつつ、とまりつつ←
近いうちに何か持ってきますね。
さて、またも投下して帰ります(・ω・)/
今回はCPではなく、ちびよししこと上二人のまったりやりとりをお送りします。
コメントのお返事はちょっと待ってやってくださいませー(汗)
ではでは、見てくださる人は「ベリーショートストーリー」をクリックしてください。
■上目遣い
レッスンが終わり、何処かで飯でも食うかと長野と話していると、ぼすっと足に何かが突撃してきて。
見下ろせば、小さな黒髪の少年が一匹引っ付いていた。
「俺も行きたい俺も連れてけー!」
「・・・お前な」
「よっちゃん、お金は?」
「無い!」
遠慮ないっつーか、なんつーか。
思いっきり顔に「奢って!」と書いてあるような物言いに苦笑する。
いや、後輩だからいいんだろうけど、毎回は流石に困るというか。
俺もそんな高給取りじゃないわけだし。
「今日は俺と長野だけで行くんだよ」
「なんでだよー!俺も一緒に行くんだもん!」
「毎回お前を奢るほど俺に財力はねぇ。かっちゃんのところでも行ってこいよ」
「やだ!二人と一緒がいい!」
ふるふると首を横に振り、口を尖らせる。
いつもならここで妥協する俺なんだけど、如何せん財布が寒い。
どうやって断ろうか首を捻っていると、チビが俺をじぃっと見上げてきた。
うっ。
「どうしても駄目?」
悲しそうな顔で、上目遣いのうるうるした瞳を向けてくる。
まるで捨てられた子犬、みたいな。
こういうコイツの表情に俺は滅法弱いのだ。
目元を手で押さえてため息をつくと、こつんと肘打ち。
「俺も手伝うよ」
「・・・すまん」
「よっちゃんの為なら俺喜んで散財するもん」
「お前そのうち痛い目見るぞ」
「いいよ、よっちゃんにだったら」
にっこりと笑う長野の目は真剣な色を含んでいて。
いや流石にお前そりゃあれだろ甘すぎだろ、と突っ込もうと思ったけど、一歩遅く。
よっちゃん一緒に行こ、と長野は手を差し伸べ、それに井ノ原は嬉しそうに捕まった。
楽しそうな二人を見ながら、俺もその背中を追う。
まぁ、確かに。
あんなに嬉しそうにするんだったら散財してもいいかな、なんて思ってしまう。
・・・俺も大概アイツらに甘いよな。
そう一人ごちながら、夕暮れの道をゆっくりと歩くのだった。
END
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ちびよししこには滅法甘い上二人。
そしてそれを知って我侭を言うよししこがいいです(笑)
キュンとくる10のお題:あなぐら
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