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ぼんやり投下。

短い上にオチが微妙だったので持ってきました。
何か書きたかったはずなんですが、書けてないっていう(´・ω・`)
一応テーマは「よししこはまーが必要」&「ごーちゃんは天然」の二本です←


一つ目が13で二つ目が24。
どっちも甘いんだか温いんだか分からないですが、よければどぞ。
「ベリーショートストーリー」をクリックしてくださいね^^


----------



小話(13)



夜中、突然目が覚めた。
身体中に汗をかき、ぐん、と重力を全身に受けているような感覚に眉を潜める。
枕元を手で探り、こつんと手の先に触れた携帯をどうにか開けば、急に飛び込んできた光に目が眩んだ。
ちかちかとする視界の中で、薄っすらと見える時刻は、まだ朝には程遠く。
けれど、これは初めての体験ではなかった(疲れているとよく起こる現象だ)から、俺の口からは小さなため息が一つこぼれるだけ。
無理矢理重い身体を起こし、髪の毛をくしゃりと手でかき混ぜる。
するりと指の間を滑り落ちるそれは、何故か何か違う気がした。


『・・・・・・だる』


薄目で最小限に視界を映しながら、ひたひたとフローリングを裸足で歩き、冷蔵庫へとたどり着く。
がばりと音を立てて開け、側面に並ぶミネラルウォーターを手に取る。
キャップを捻って中身を喉に流し込み、三分の一程飲み干してから一息ついた。
ほんの少しだけ輪郭を濃くした意識を彷徨わせ、ふと空っぽのはずの部屋に違和感を感じて辺りを見渡せば。
長い手足を持て余してソファに沈んでいる人間が、一人。


「な・・・っ?!」


驚きで叫びだしそうな声を、ギリギリ喉元で押し殺した。
何故なら、ソファに居た人間―――サカモトくんはぐっすりと深い眠りについていたからだ。
そろりと近づいてみると、ふわりと香るアルコールの類の匂い。
何処で何をしていたのか知らないが、酔って帰ってきてそのままソファで寝たんだろう。
もしかしたら、自分の家と間違えたのかもしれない。
この人、飲んだものによっては思いっきり記憶を吹っ飛ばすから。
とりあえず、そのままにしておくと風邪を引いてしまいそうなので、そっとベッドに誘導することにした。
軽く揺さぶれば、意外とあっさり目蓋が持ち上がって、俺を認識する。


「・・・いの、はら・・・?」
「うん、俺。どしたの、アンタ」
「・・・なんで、おまえ、いるの・・・?」
「はぁ・・・」


どうやら本気で自分の家だと思ってここに来たらしい。
ここは俺の家ですよ、と懇切丁寧に説明してやったんだけど、酔ったサカモトくんは小さく唸るだけで。
埒の明かなさそうなその態度に、俺は深く深くため息をついた。


「・・・とにかく、ベッドで寝ろよ。風邪ひくから」
「んー」
「ほら、俺の肩に腕かけろ・・・っ」


だらんと力を無くしていたサカモトくんの腕を俺の肩にかけた瞬間、それに力がこもって引っ張られた。
彼の上に圧し掛かる状態でぎゅうぎゅうに抱きしめられ、息苦しくなって暴れる。
酔っ払いは手加減を知らないっつーか、なんつーか。
これがベッドの上だったらいいんだろうけど、如何せん狭いソファの上なもんだからバランスが悪くて、揃って転げ落ちてしまう。
当然、上に乗っていた俺にダメージがいくわけで、背中から床に落ちて思わずぐえ、と変な声が出た。
なにすんだよ、と文句を言いかけた俺の目に、至近距離にあるサカモトくんの顔が映る。
目を閉じている端整な顔立ちに不覚にも、怒りをぶっ飛ばして触れたくなった。
顔を近づけて、アルコールの匂いに眉を潜めながらも、そっとその唇に自分のそれを合わせる。
無意識に手がサカモトくんの髪に触れていて、くしゃりと元の流れを乱した。
途端、ずっと俺を取り巻いていた倦怠感がふわりと何処かに行ってしまう。


だけど。
そうしたのが目の前の酔っ払いの力だということを認めたくなくて、俺は何も言わずに目を閉じたのだった。



END
次の日二人揃って風邪ひけばいいと思うよ^^←
我に返ったまーの反応が楽しみですね^^←ちょ













小話(24)


好きだよ、とナガノくんは言う。
それに上手く答えられない俺が居る。
勿論好きだよ、とも、俺もだよ、とも言い返せそうなそれに、いつも恥ずかしくて目を逸らしてしまう。
情けないくらいに顔が熱くなって、まともに顔を見ていられなくなる。
だけど、勘違いされたら困るからちらり、と視線を向ければ、にこにこと笑顔のナガノくんが居るのだ。
まるで俺がそうするのを分かっている、みたいに。


「・・・なに、笑ってんの」
「だって、ゴウが可愛いから」
「さ、さらっとそういうこと言うんじゃねぇ!」
「ホントのことなのにー」
「・・・っ」


つん、といじけた様に唇を尖らせるナガノくんに、言い返せない俺。
さっきよりもなお温度を上げる顔が、至極腹立たしい。
それを見たナガノくんはまたにこにこ笑い出すし。
意味わかんねぇ、この人。


「何で、笑うんだよ」
「ん、ゴウが、」
「あーやっぱいい。何言うか分かったから言わなくていい」
「言わせてよ」
「駄目」


俺の言葉に再びちぇ、と唇を尖らせるナガノくん。
一方俺は、先程のやりとりを思い出して再び顔の温度を上げていた。
この調子じゃまたナガノくんがにこにこし出して、無限ループになってしまう。
どうしようか少し考えてみたら、ふと一つのアイディアが思い浮かんだ。
この状況を抜け出せて、なおかつ顔を見られない方法。


イコール、ナガノくんに抱きつく。


「・・・ちょっと、モリタさん」
「なんだよ」
「突然そんなことされても、俺対処出来ないんですけど」
「は?」


急に敬語で俺に話しかけてくるナガノくんはあったかくていい匂いがする。
ぎゅうっと顔を胸元にうずめれば、戸惑いながらも俺の背中に触れてくるナガノくんの手。
動揺してる動揺してる。
その事実に、俺は小さく肩を震わせて笑うのだった。



END
ゴウちゃんは打開策が全て天然だといいなという妄想。
抱きつく方が恥ずかしいんじゃ、と疑問を抱きながらも黙ってるヒロシさんで。

後でまーの厳重注意が降ってくるも、モリゴちゃんはしかと。
フリーダムなモリゴちゃんの横で黒い笑みを浮かべたヒロシさんにまーがフルボッコ。
・・・まーの扱いが酷すぎてすみません反省はしていない^^←


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