降ってきたのでかきかき。
髪の長い時期のよししこと、それが好きなまー。
1←3っぽいト兄さんたちです^^
きゅ係のよししこちゃんの横から見た頭の形が可愛かった。
何故あの人の頭はくりん、としちゃってるんでしょうか撫で回したい!^^←
「髪、伸びたなぁ」
楽屋に着くなりそんなことを言って、サカモトくんは俺の髪の毛をくしゃくしゃかき混ぜた。
子ども扱いされるのはあまり好きでは無いのだけれど、さっきまでしかめ面だったそれが笑顔に変わったので、敢えて成すがままになってやる。
この人は俺のことを構うのが楽しいらしい。
お前構ってる時は癒されるからいいな、って俺は犬かよ。
「・・・伸びたかな」
「ちょっと前は角刈りみたいだったじゃん」
「あれ評判最悪だったからね」
「俺は好きだったけどなぁ、寿司屋みたいで」
「・・・・・・フォローしてるつもり?」
「フォロー?褒めてんだけど」
絶対褒めてねぇだろ!と突っ込みたくなる言葉を吐いてサカモトくんは笑う。
楽しそうなそれに、俺は怒るのを通り越して呆れてしまった。
一連の様子を見ていたのか、ちょっと離れたソファからも笑い声がして。
目をやったら、雑誌を読んでいたナガノくんが居た。
「ちょっと、なーに笑ってんのよながのくんっ」
「いやーよっちゃん可愛いなーと思ってね」
「なー、可愛いよなー」
「・・・俺のこと可愛いなんて言うのはアンタらくらいだよ」
でも、満更でも無い。
昔から俺のことを猫可愛がりしてくれる二人だから、特に。
ほんわりと幸せになっていると、二人はいつもの動作を始めた。
うっ。
「ながの、ブラシとゴム持ってきて」
「もう用意済みです」
「手際よくなってきたな、お前」
「毎回毎回メイク台まで取りに行くの面倒なんだもん。自分で行きなさい」
「ありがとうございまーす。あ、こら逃げんな」
次にされることを想像して退出しようとしたら、首根っこ捕まえられて逃げられなくなった。
いや、ホントマジ勘弁して。
本番前に酷い消耗するし、下の三人には笑われるし散々なんですけどあれ。
「やだ」
「俺もやだ」
「・・・なにが」
「いのはらの髪の毛弄りたい」
「やだっつってんだろ!」
「うーん、昨日は三つ編みだったから今日はアップかなー」
「お団子も可愛いと思うよー」
「ちょ、ふっざけんなよ二人して!!」
暴れてみても、ナガノくんにあっさり捕獲されて身動きが取れなくなる。
その隙を狙って、サカモトくんの持っているブラシが俺の髪の毛を梳かしていく。
頭を振って逃げようと思ったんだけど、髪の毛が抜けるのが嫌だったから止めた。
器用なサカモトくんは鼻歌を歌いながら、さくさくと作業を進めていく。
あっという間にアップが完成して、二人から感嘆のため息が漏れる。
「かわいー」
「かわいー」
「可愛くねぇよこんなもん!」
「あ、お前せっかくやってやったんだから解くんじゃねぇよ」
「やだやだ」
「だぁめ、よっちゃん」
「・・・うー」
言われてされるがままになっちゃう辺り、俺もかなり絆されてるんだと思う。
サカモトくんの機嫌もよくなるしいいや、なんて理由付けしてため息をつけば、二人の可愛い攻撃が始まって。
それに耐えているうちに、下の三人がやってきて盛大に笑われた。
だから嫌だったのに、と頬を膨らませると美味しいだろよかったなーなんて人事みたいにサカモトくんがけらっけら笑う。
決してよくはなかったんだけど、サカモトくんの機嫌がよくなったからいいや、と諦めの境地に達する俺だったのでした。
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あれだけ伸びてたら絶対弄られてたと思う、という妄想から。
首筋ちゅーは一回書いていたので、楽しそうに髪の毛を弄る上二人になっちゃいました。
なんだかんだ言いながら絆されるよししこモエ。